3Dプリンターでの生産による3つのメリットとは?!
先日樹脂ケース製品のミニマムロットのお問い合わせがありました。100個~300個ほど生産をご希望とのことでしたが、3Dプリンターは大量生産には向いておりません。
では3Dプリンターで作る場合どのようなメリットがあるのでしょう?
今回は、3Dプリンターで作る3つのメリットをご紹介します。
試作日数の削減
従来、射出成形部品(製品)の試作をする場合、モックアップ(プロダクトデザインなどにおいて外観デザインの試作・検討レベルで用いられる模型のこと)を樹脂のかたまりから部品を切削加工し接着、組み立てますが、切削加工のNCプログラム時間、加工時間、接着剤の硬化時間を要するので非常に時間がかかります。加工メーカーによって異なりますが、大体1~2週間程度でしょう。それに比べると3Dプリンターの場合、設計時の3Dデーターがあれば(場合によってサポート材を製品に付ける時間が要ることもあります)直ぐプリント出力できますので非常に早くできます。
金型(注型なども)が不要
3Dプリンターは、溶解した樹脂をプリント出力、積層して作るので金型や注型(金型の代わりにシリコンゴムを使った複製用の型、真空注型などに用いる)が不要です。設計時パソコンのモニター上では気付かない設計上の問題点を金型製作投資前に確認できるので無駄な開発コストを抑えることができます。ただし、3Dプリンターは0.02~0.35mmの積層ピッチで積み上げて作りますので1個の製品を作るのに数時間要しますので量産には向いていません。
設計変更にすぐ対応できる
上述のように、金型(注型)が不要ですので設計変更に対応できます。私もメーカーで設計をしていた頃、タイトな設計スケジュールが多かったので試作加工メーカーに出図した直後、間違いや設計上の問題点に気付いて慌てて変更をかけたことがありました。既に加工が仕掛かっていて時など変更に無駄な予算を割いてしまい上司にこっぴどく怒られるなんてことも・・・。
3Dプリンターで作る3つのメリットまとめ
3Dプリンターは、「第三次産業革命」を起こすと言われものづくりの現場でも注目されています。3Dプリンターで作ることで得られる3つのメリットをまとまると次の通りです。
- スピーディー
- 金型不要
- 変更即対応
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