3Dプリンターで作ってみた!-測定治具編

3Dプリンターで作ってみた!-測定治具編
ノギスなど測定工具って高いと思いません?

実際、ノギスは5/100と測定精度を求めるものなので精密加工を要しますので、高価になるのは納得しています。でも、もしそんなに精度が必要ないもの測るとしたらどうしますか?私が検討している測定対象の大きさは、大体150~250mmの範囲ですが、1mm単位で測定できれば十分です。そんなワケで3Dプリンターによる測定治具作ってみました。その記録です。

ノギスの価格

測定対象の大きさは、150~250mmの範囲ですから300mmの長尺タイプのノギスの価格は次の通りです。(※信頼の測定器メーカー、ミツトヨのノギス2017年1月現在のモノタロウ販売価格を基にしています。)

タイプ 価格(税抜)
標準M型 12,720円
ロングジョウ  39,270円

標準M型ノギス
測定対象がある程度大きいので、ジョウの長いロングジョウタイプを使いたいところですが、約40,000円と結構なお値段します。標準型に比べると高価になるのは致し方ないかもですね。

材木尺ならば?

測定工具に安くて良いものがないかと?ググッて見たところ、”材木尺”と言うのを見つけました。大工さんや林業関係の人が使う道具のようですが、私は機械工学が専門なので実際に見たことが無く使い勝手が不明でホームセンター(プロ向け、一般向け共に)へ何件か回ってみるも実物にはお目にかかれませんでした。1~2mmのレンジらしいけれど、画像を見る限りバーニヤが動かし辛そうな感じでした。約9,000円弱とロングジョウノギスに比べると安いものの使い勝手が解らない物に購入は躊躇しちゃいました。

結局作ってみた!

ホームセンターを回っているとシンワ測定工業(これもノギスなどのメーカー)のサシガネがたったの300円(税抜 安っ!)。思いついちゃったんですよね、このサシガネを使った簡単な治具を。3Dプリンターで造形した場合、寸法精度が出し辛いのでサシガネが通る穴を大きくゆるゆるに作っておいて、両サイドをバネで押す簡単な構造の治具です。造形高さを薄く?低くしたので造形時間も2時間とかなり安く作れます。バーニヤ(黄色の造形部)とサシガネで挟んで測定しますが、サシガネの幅15mmを測定値から引く手間はかかるけれど十分測定可能です。
治具の内部構造

3Dプリンターで作ってみた!(測定治具編)まとめ

”DIY(ディー・アイ・ワイ)とは、専門業者ではない人が自身で何かを作ったり、修繕したり すること。英語のDo It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語で、「自身でやる」の意。”と定義されているようです。私は測定器などは専門外ですが、必要にせまればアイデアを元に何でも作っちゃおーっ!と言うスタンスで物事に当たってます。まさに「必要は発明の母」なのです。また、そういったアイデアを形にするには3Dプリンターは最適なツールなんです。

リンク:3Dプリンタは、「何でもできる魔法の箱」じゃないって話!?-3つの制約

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